【危険】ヘリウムガスでアイドルが救急搬送される事故はなぜ起こった？

ヘリウムガスの吸引で意識を失ったメンバーは、12歳の女の子。

この子が吸ったのは大人用のヘリウムガスで、取り扱いの注意書きを十分に確認しなかったことが事故の原因と説明されています。

入院中のメンバーは少しずつ回復してはいるものの、1週間以上が経った今も十分に意識が戻っていません。

その原因は、ヘリウムガスの吸引で起こった「脳空気塞栓（そくせん）症」。

肺の許容量を超える大量のヘリウムガスを一気に吸い込んだためにできた気泡が脳の血管をふさぎ、脳が活動するのに必要な空気が送り込まれなくなるものです。

もしもこのガスが脳の血管に入り込むと脳梗塞を起こすこともあり、さらに脳が機能しない状態が長く続けば、言語障害や麻痺といった後遺症が残る可能性もあります。
 

ただ、パーティーグッズとして販売されているヘリウムガスには酸欠を起こさないよう酸素も入れられているので、注意事項を守らない無茶な使い方をしなければ危険なものではないとされています。

危険なのは、風船をふくらませる用のヘリウムガスを吸うこと。

風船用のヘリウムガスは人が吸うことは考えられていないため、酸素は入っていない濃度の高いものですから、ふざけて吸ったりすれば命の危険もあります。

大量にヘリウムガスを吸うとどうなるのか、この動画を見てみてください。

倒れた拍子に硬いもので頭をぶつける恐れもあり、とても危険なことがわかります。

くれぐれもご注意を。